海外挙式

追記あり【私的整理とは?】ワタベウェディングの再建とプレ花への影響

2021年3月19日、読売新聞が独自でワタベウェディングのニュースを報道。業界に身を置いていた自分としては、既存のウェディング業界が変革期に立たされているんだなという印象です。

このニュースから、今後のプレ花嫁への影響を考えてみました。

「裁判外紛争解決手続き」とは

読売新聞から引用

【独自】婚礼大手「ワタベ」、経営再建目指し私的整理へ…海外リゾート挙式の先駆け

婚礼大手のワタベウェディングは、私的整理の一種である「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」を使って経営再建を目指す方向で最終調整に入った。

新型コロナウイルスの感染拡大で婚礼需要が激減し、昨年末時点で8億円の債務超過に陥っていた。19日にも発表する。

その名前の通り、裁判所を通さずに事業再生の手続きを行うこと。

通常、株式会社の経営が悪化した場合は裁判所に破産や事業再生の手続きをします。そうすると、社内にあるものや事業など、会社が所有する様々なものが国に差し押さえられ、それらが売られることで経営を整理します。

のぶさん

ドラマで見るような事業再生のイメージは裁判所を通す後者ですね

一方で、「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」は裁判所を通さずに自ら買い手を探して、事業を縮小しながら経営改善を図るもの。

今回の事業再生ADRは、ワタベウェディングは政府が認定した第三者機関を入れて、金融機関などと協議して再建を進めるとみられます。

「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」を行う意図

事業再生ADRは破産のような悪いイメージが少ないため、ワタベウェディング側は経営再生に向けた前向きなイメージをアピールしたかったのだと思われます。

予約はどうなる?

今後の方針については本日行われる取締役会で決まりそうですが、直近の場合の“予約”自体については特に影響は無いとみられます。

ただし企業内の人員削減はある程度あると予測されるため、担当プランナーやドレスコーディネーターが変わる可能性はあると思われます。

のぶさん

ワタベウェディングは全世界に取り扱い会場があるので、ゆくゆくはエリアや会場を減らすことも考えられそうですね。。

ただし、直近では無い今後の予約については取締役会の内容にも考慮した上で、注意が必要です。

大きく影響が出そうな人はどんな人?

今回の「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」では、第三者を通してどんな事業が売却されていくのか?を予め予測する必要があるかと思います。

海外挙式

ワタベウェディングと言えば海外挙式がメイン事業のひとつでしたが、海外挙式は国内挙式と異なり、各会場をワタベウェディングが所有している訳ではなく、会場を経営する企業とワタベウェディングが提携して、挙式を行っている形になります。

そのため、会場を売却することはできませんが、人気の会場だと挙式を行う権利を他のブライダル企業に売却したり譲渡することは考えられます。

しかし、直近の見通しが立たない海外挙式ですから、他の企業も手を出しづらいのでは無いでしょうか。。。

のぶさん

さらに苦境に立たされる日本の海外挙式事業。。

国内事業

海外挙式で再建は難しいとなると、まずメスが入れられるのは国内事業でしょう。

ワタベウェディングが行っている国内事業と言えば、「目黒雅叙園」とホテル「メルパルク」の運営。どちらも挙式会場でもあります。

M&A Onlineから引用

2004年に買収した目黒雅叙園(目黒区)が同時期に24億3,300万円の損失を計上、16億5,100万円の債務超過となっています。

また、2008年に子会社化したメルパルク(港区)も同じく39億5,000万円の損失を計上して33億1,600万円の債務超過となりました。

しかし上記のM&A Onlineでも触れられていますが土地の所有者は第三者であり、ワタベウェディングが所有するのは運営権のみ。

こちらもコロナで厳しい現在、売却となってもあまり効果は期待できない気が。。

結局影響が出るのは地方

上記の理由から、事業については特に大きな利益は見込めないかと。。

そうすると影響が出るのは人員の削減、そして店舗の縮小。

昨年既にワタベウェディングはコスト削減のため130人の希望退職者をつのり、国内外の直営店や婚礼会場など約30拠点の閉鎖をしています。この動きがさらに強くなるのではと思います。

のぶさん

さらに地方に住む方にとって挙式の選択肢が狭まってしまうのではと懸念しています

万が一、予約されている方にとって何か影響がある場合は必ず会社側から連絡があると思います。

もし現在、1年後以降にワタベウェディングが経営する会場や、海外挙式を検討されている方は取締役会の内容を考慮したり、今は動かずに少し流れを見るという選択もアリだと思います。

いずれにせよ、難しい経営選択を迫られるワタベウェディング。今日の取締役会と今後の情報に注目したいです。

3/25 追記 結果:興和(株)の子会社に

私的整理のニュースが出てから約1週間が経ち、現状分かっていることをまとめました。

結果として、ワタベウェディング(株)はバンテリンなどで知られる興和(株)の完全子会社になることが決まりました。

そんな中、ワタベウェディングについての興味深い記事を見つけました。

東京商工リサーチ(Yahoo!ニュースより)

発表後、ワタベの担当者は東京商工リサーチの取材に応じた。一問一答は以下の通り。

Q.第三者割当で調達する資金使途について、「当面の賃料・人件費等、事業推進にかかる運転資金」と記載されている。成長資金への活用ではないのか。  

A.コロナ禍という特殊要因がある。お客様は一生に一度のブライダルを控えた方々だ。ご迷惑をかけることは絶対にできない。この思いは一連の流れの根底にある。  

Q.今後のリストラ費用について。  

A.これまでに資産売却をしてきた。やりたくなかったが(国内の)希望退職の募集、海外のレイオフもやった。今後、多額のリストラ費用が発生することはないと思う。

予約はどうなる?

上記からも分かる通り、既に予約済みの顧客や取引先に関しては影響なく、これまで通りのサービスを提供するとワタベウェディングは発表しています。

のぶさん

経営もワタベウェディングがそのまま行うようなので、直近で何かサービスに影響が出ることはなさそうです

海外挙式について

上記の記事内で、ワタベウェディングの担当者は資産売却について「海外のレイオフもやった」と回答しています。

レイオフとは一時解雇という意味。

つまり、実は既に海外で働くスタッフにも大きな影響が出てたということになります。それを踏まえて、今後リストラ費用が発生することは無いと思うとおっしゃってますね。

のぶさん

国内の希望退職者ばかりフォーカスされてましたが、既に海外にもメスは入れられてたんですね。。

おそらくですが、海外で働くスタッフがニュースにならなかったのはその雇用体系が関係しているのでは無いでしょうか。

海外挙式のヘアメイクさんは現地採用で契約社員であったり、カメラマンは普段はフリーランスとして活動してブライダル会社から依頼されて仕事を行うということも多いのです。

なので企業からの退職という形でフォーカスされることはなかったものの、実は既にレイオフされていたと。。

のぶさん

従業員にとってはもちろんたまったものでは無いですが、言い方を変えれば、ワタベウェディングは大手だからこそ被害を最小限に抑える「事業再生ADR」ができたとも言えるでしょう。

ABOUT ME
のぶさん
ハネムーンマニア編集長 東京の旅行代理店で毎年100組以上のカップルを海外にお送りしてた猛者。旅行会社での経験と、旅行オタク的視点から海外挙式やハネムーン情報などなどをお届け。HTMLとCSS勉強中。