この記事にたどり着いた方は、もしかするとアンラッキーかもしれません。だってこんなに魅力的な国を知ってしまったら絶対に行きたくなってしまうから!
今回は旅行会社で毎年100組以上のハネムーン・挙式を担当した経験から、今回はマルタ挙式について5つの魅力と3つのポイントで解説します。
この記事がバズってマルタの人気が出ちゃったら嫌だなというのが本音(笑)でも大好きなエリアだからこそ、しっかり紹介します!
【マルタ挙式の魅力1】挙式会場は“小さなベルサイユ”?
マルタの挙式会場「パラッツォ・パリジオ宮殿」は、18世紀に建てられ、1800年代後半に8年間の歳月をかけて修復された豪華絢爛という言葉がそのまま現実に現れたような宮殿。
旅好きな人は、アフタヌーンティーができることでご存知かもしれませんね。
挙式ができるお部屋はゴールド基調の彫刻やシャンデリアで飾られた、エレガントな装飾。その他にも宮殿内には絵画が飾られていたり、大きな食卓に素敵な食器が並べられていたり…小さなベルサイユと表現されるのも納得です!
良く整えられたガーデンも素敵! 足を踏み入れた瞬間から心奪われます。挙式するなら花がきれいに咲く季節がいいですね!
その名の通り、マルタはマルタ騎士団(元の聖ヨハネ騎士団)が拠点にしたことでヨーロッパでは有名な国。マルタ騎士団は元を辿ると修道士の集まりですが、貴族など裕福な出自の人が多く、マルタに残る建築物や内装はどこも驚くほど豪華です。

マルタ挙式の神父さんはマルタ騎士団の格好をしています。本物なのかな…コスプレなのかな…(分かる方がいらしたら教えてください)
【マルタ挙式の魅力2】世界遺産の街 フォトツアーが映画の世界
「まるで映画の中の世界に入り込んでしまったよう」
正直ちょっと聞き飽きたセリフですが、マルタの場合は一味違います。
これはどのような世界観の写真が撮れるのかを説明する時に、実際に私が使っていた文句なのですが、
フランスやイタリアなどはおしゃれなラブストーリーで見るロマンティックな映画の世界。一方でマルタは、中世や近代のハリウッドの歴史映画で見る映画の世界なのです。
実際にマルタを舞台に撮影された映画は『グラディエーター』や『トロイ』、『ダ・ヴィンチ・コード』など。
おすすめ! 静寂の町 古都・イムディーナ

イムディーナはマルタ本島の中央にあり、ホテルがある首都ヴァレッタからは車で30分以下で訪れることができます。
人口300人以下の小さな街はマルタ随一の観光地でもあり、毎年80万人近くの観光客が訪れるそうですよ
ヴァレッタに城塞都市が築かれ、イムディーナの街は衰退の一途を辿り、いつしかサイレントシティ(静寂の町)と呼ばれるようになりました。

車は立ち入ることができず、馬車が行きかう様子はまさに中世。イムディーナだけが時代の流れに取り残されたかのよう。

中世の面影が残る街並みでのフォトツアーは写真だけでなく、そのワンシーンずつが映画のカットのように思えます。
城塞都市 首都・ヴァレッタ

首都ヴァレッタは16世紀にマルタ騎士団により、難攻不落の都市となるように設計された城塞都市。街全体が世界文化遺産として登録されています。当時の歴史に思いを馳せつつ、お散歩するだけでもとても楽しいエリアです。

ヴァレッタでのフォトツアーの魅力は、世界遺産の街並みだけでなく、海をバックにした写真が残せること!小高い丘から望んだ海のブルーと、街並みのハニーイエローのコントラストが素敵。
街並みがハニーイエローなのでドレスがすごく映えます!タキシードはグレーやネイビーがおすすめです!
【マルタ挙式の魅力3】式中の言語が英語

ヨーロッパ挙式の懸念事項「言語」。どのエリアも挙式中の言語はそれぞれの国の言葉で進行されます。
もちろん挙式前にプランナーさんと打ち合わせがあるので、どのタイミングでどのように返事するのかはしっかりと説明されるのですが、私は挙式中に神父さんに何を言われてるか分からないのはちょっと嫌だなって思ってしまうのです。
おしゃれですけど自分でイメージするとシュール(笑)
その点、マルタ共和国の公用語は英語!
マルタには英語を勉強するために留学している日本人も多いです。挙式中の進行や滞在中の会話は英語なので、フランス語やイタリア語に比べればなじみのある英語で安心です。
ちなみに、日本の旅行会社やブライダル会社で予約した場合は、プランナーさんやヘアメイクさんは日本人の方なのでそこは安心してくださいね。
決して私は英語も得意ではないんですけど…なんとなくでも言ってる意味が分かれば、一層思い入れ深い挙式になると思います。
【マルタ挙式の魅力4】旅費が安くてコスパ最高
実際に私が担当をしてマルタに行かれた方で、最初からマルタを希望されて来店された方はほとんどおらず、皆さんは他の行き先を希望されて来店されました。

実際にマルタに行き先を変更する方の特徴4つ
- サントリーニ島やアマルフィより安く行きたい
- ヨーロッパで9月や10月でもあたたかいエリアがいい
- リゾート地が良いけどカジュアルなホテルウェディングは嫌
- 観光も海も両方楽しみたいけど周遊は疲れるから避けたい
当てはまる方はマルタハネムーナー予備軍ですね。
旅費が安い大きな理由は、ずばりホテルの宿泊料金の差。同じヨーロッパでもギリシャのサントリーニ島やアマルフィはホテルがかなり小規模で部屋数が少ない割りに需要が多いので、ホテル料金がかなり高いです。
一方でマルタは比較的大型のリゾートホテルが主流。そのためホテル料金を安く抑えることも可能で、5つ星ホテルに宿泊しても、おふたりで15万円以上コストカットできます。
安い・美味しい・治安が良い!

フランスなどヨーロッパに行かれたことのある方は分かると思いますが、ヨーロッパの物価って激高。
マルタはヨーロッパ諸国の中でも物価が安い国として知られていて、旅行客が現地で買うような商品は総じて東京と同じくらいの金額です。
しかもパンやワインなどはヨーロッパ価格で安い。美味しいワインも1000円以下で購入できるので、スーパーなどで購入して海を眺めながらホテルで飲んだり、何本かお土産に持って帰るのも良いですね。
ご飯が美味しくて思っていたより安いとすごく幸せを感じるケチな私にはもってこいの国!
【マルタ挙式の魅力5】街だけじゃない! 船が浮いて見えるほどキレイな海

マルタに行くなら、絶対に訪れたいのがコミノ島!
海に浮かんでいるはずの船が、なぜか宙に浮いているように見える写真と言えばピンとくる方も多いはず。

もし自己手配で行くのは難しいな…という方は、ヴァレッタ発のオプショナルツアーに参加するのがおすすめ。
ほとんどのオプショナルツアーはゴゾ島とコミノ島を日帰りで周ります
本島のヴァレッタは城塞都市のためビーチはほとんどありません!
海に入ったり、ビーチもしっかり楽しみたい!という方はオプショナルツアーに参加してコミノ島で海を楽しみましょう!
まとめ
ヨーロッパらしい宮殿挙式や世界遺産の街並みでのフォトツアーができて、かつ美しい海も楽しめる。しかも物価が安く、治安も良くて旅行しやすい。
マルタ上級者は「普通だよ」と思うことばかりかもれしれませんが、マルタ島は他のエリアと比べると驚くほどコスパが良いです!
考えれば考えるほどマルタって最強だわ

そういえば、マルタは猫の島としても有名です。近年は保護活動などが盛んになり、以前ほど見かけることはなくなりましたが、公園のオブジェやお土産など、猫をモチーフとしたものが多くあります。猫好きにはたまらない!
この記事を通してマルタ挙式やハネムーンが気になった方は、ぜひ他の記事も目を通していただけると嬉しいです。
皆様が素敵な会場と出会えますように!
